勉強は何の役に立つの?という疑問は誰しもが抱いたことのあることだと思います。
その中で僕が聞いた質問で「歴史の勉強が何の役に立つの?」というものがありました。
私自身、社会科の教員として教壇に立ったことがあるので、そのことについてはその子が納得いくような返事ができたらと思いながら考えています。
その答えは一つではなく、それぞれ答えを持っているならそれはいいことだと思います。
そこで一つ、私の考えを紹介したいと思います。
歴史を学ぶことは、未来への想像力を得ることだと思います。
例えば、国同士の争いの解決に向けて、話し合いで解決しなければ暴力で解決、
つまり、戦争で解決しようという流れになってしまいます。
もし国民が全員歴史を学んでいない場合、戦争がどのような悲惨さを生み出すのかは想像できず、国民の世論は戦争賛成に傾いてしまう可能性があります。
極端な例と思う人もいるかと思いますが、最近そうしたことを感じた瞬間がありました。
駅の構内に液状のものが入った袋が落ちており、それを見た人が警察に通報したというニュースがありました。
調べに向かった警察は防護服で身を固めていました。
結果は、弁当のごみだったそうです。
そのニュースに対して違和感を覚えましたか?
実際、SNSでは、袋が落ちていたくらいで大げさだという声が上がっていました。
しかし、同じような事例で、凄惨な事件が起きたことを知っている人はそうは思いません。
私も、大げさだという意見が出ることに驚きました。
気になる人は「地下鉄サリン事件」を調べてみてください。
そうしたことからも、歴史を知ることは大事だと思います。
歴史は教養であると同時に、教訓を私たちに教えてくれます。
現在起きている事象に対する正しい判断力を私たちに与えてくれます。
目的を知ることは勉強において重要です。
ぜひ参考にしてみてください。