保護者の方が家で勉強を教えようとするときに、
習ってたやり方と違うと思ったことありませんか。
今日はこの現象についてお話しします。
厳密にいうと、やり方はほとんど以前と変わっていません。
確かに、先生によって教え方は少し違ったりします。
元素記号の覚え方の語呂がちょっと違って私もびっくりしました。
(すいへーりーべぼくのふね…ってやつです)
でも、公式などは変わっていません。
じゃあ、なぜやり方が違うと思ってしまうのか。
具体的に問題で説明します。
問題
50円の切手と80円の切手を合わせて12枚買い、代金は810円になりました。
50円切手と80円切手を、それぞれ何枚ずつ買いましたか。
この問題を解くとき、まずは中2生以降。
連立方程式を使います。
50円切手をx枚、80円切手をy枚とおいて、
x+y=12
50x+80y=810
そして、この連立方程式を解いていきます。
中2生は求めたいものを2つまで文字に置き換えて解けるんですね。
次に中1生です。
中1では文字は1つだけじゃないと解けません。
まだ連立方程式を習っていないので。
なので、50円切手をx枚、80円切手を(12-x)枚とおいて方程式を作ります。
50x+80(12-x)=810
この方程式を解いていきます。
そして、小6生です。
小6は方程式を習っていません。
なので、左辺から右辺に移項させるとか、符号などがわからないので、中1のやり方でも解けません。
では、どう解くのか。
まず、50円切手を12枚買ったと仮定します。
50円×12枚=600円
代金は810円なので何枚か80円切手を買わないといけないことがわかります。
で、次で1枚だけ80円切手に変えてみます
(50円切手11枚、80円切手1枚)
50円×11枚+80円×1枚=630円
2枚80円切手に変えてみます。
(50円切手10枚、80円切手2枚)
50円×10枚+80円×2枚=660円
ここで、50円切手1枚減らしを80円切手に1枚増やすごとに30円ずつ代金が増えていくことに気づきます。
そうすると、810円-600円=210円分増やさないといけないので、
30円×□枚=210円
210円÷30円=7枚
80円切手を7枚買うと答えが出ます。
学年によって、習っていることが違います。
なので、解き方が学年によって変わるんです。
その学年に合わせた解き方があります。
こう見ると改めて思いますが、いろんなやり方を知れば知るほど、効率よく物事を進めることができるんですね。
だから、日々学び勉強することは大事です。
出来島駅近くの個別指導塾
T’sLabおおわだ研究所
室長