息子が「とん・とん・とん・とん・ヒノノニトン」と歌いながら保育園にいく今日この頃です。
私が以前働いていた塾は、全国に何百教室もある大手の個別指導塾でした。
塾に限らず会社が大きくなっていくと、会社が社員のやり方を把握できなくなってきたり、
会社が求めていないやり方で仕事を進めていく人がでてきたりします。
会社はそれを防ぎ、全教室のサービスを均一にするために、マニュアルやいろんな作業をシステム化していきます。
以前の会社も生徒にはこのテストを受けさせてこんな結果が出ればこれをしてとか、こんな状態ならこれと提案するなど
細かいマニュアルやシステムがありました。
例えば、英語の単語力が不足していたら暗記法があったり、計算ミスが多いときはこの問題を解かせるみたいなものです。
生徒の学力や学習状況をある程度のグループに分けてそのグループの対策をしていました。
確かに室長や講師目線では言い方は適切かどうかわかりませんがマニュアル化やシステム化は楽です。
生徒の結果をパソコンに打ち込めばこの生徒はこのグループです!と出てくるのですから。
でも、これには限界があります。
生徒一人ひとりの課題は生徒の数だけみんな違うということに気づいたからです。
単語一つにしても生徒によって最適な暗記法は違います。
声を出して書く中には、声は英語の発音だけなのか、英語の発音と日本語の意味もなのか、
アルファベット読みと日本語の意味もなのか、
どれだけ書かせるのかとか、単語の意味もイメージさせるのかとか・・・いろんなやり方があります。
もちろん、ほかの暗記法もあります。
どれがしっくりくるのかは生徒の覚えた成果を見ながら修正し最適な暗記法をみつけるしかありません。
(中には暗記がめんどくさいと言ってやらない子も・・・
そんな子に対してもどうすればやれるかを見つけるのもマニュアルにはありません)
単語暗記に限らず他の苦手に関しても生徒によって克服法は変わります。
これはマニュアルではなく、システムでもなく、
現場でどれだけ生徒と向き合ってるかで見つけることができたりできなかったりします。
システムであくまである程度のグループ分け(学力高、中、低のような)はできるかもしれませんが、
そこからその子に合った指導にたどり着くには室長と講師がどれだけ生徒を見ているかで私は決まると思っています。
出来島駅近くの個別指導塾
T’sLabおおわだ研究所
室長