(前回のあらすじ)
ある生徒の数学の授業。
授業残り3分、生徒がもう終わったと思い、やる気を一気になくしてしまったが、講師がすかさずもう1問を解かせた。
初めはいやいや解いていた生徒だったが途中からやる気をみなぎらせてきたのであった
私「次はどうすればいいか覚えてる?」
生徒「うん。」
(生徒自ら文字を数字に置き換えて進めています)
私「答えはどうなった?」
生徒「-15!」
私「正解!めっちゃ合ってるやん!この問題できるようになってるで。よしっ、今日はこれで終わり」
キーンコーンカーンコーン
あるスポーツ選手の話ですが、その人は腹筋100回すると決めたら101回するようです。
自分がここまでと決めた回数からあと1回多く行い、自分の考えている限界を伸ばしているとのことでした。
今回の件でも、生徒はもうがんばったと満足していたのですが、そこで終わりではなくそこからもう一越え頑張ってもらいました。
この自分の限界や殻をやぶる力をつけることが、いざというときに底力が発揮されると私は考えています。
ここまでできたからOKという地点の一歩先まで歩くくせをつけてもらいたい。
これを続けていけばいつの間にか思った地点よりはるか先まで歩いています。
生徒の成長や学力は講師が満足した時点で止まります。
講師がもうここまでできたし今回は終わろうとか、なんとなく解けてるからこの単元は大丈夫だろうと思った時点で、
生徒も理解できたと思ってしまいそこからは伸びません。
講師は常に生徒の苦手や弱点を見つけ対策してくことが大事になってきます。
授業が順調だったときに早めに終わることが講師のやさしさではありません。
ただ授業の組み立てが甘かっただけで、いい講師はチャイムが鳴るまで1問でも多く解けるようにさせるはずです。
すぐあきらめてしまうのではなく、持続する力を生徒にこれからもつけていきたいですね。
個別指導T's Labつかもと研究所
室長