講師が満足した時点で生徒の成長は止まる。前編 | 駅チカで通いやすく、カフェのように落ち着いた空間で伸び伸びと学習できる西淀川区の個別指導塾です。

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講師が満足した時点で生徒の成長は止まる。前編

昨日の授業の話です。

 

新中3生の数学の授業を行っていたのですが、この生徒はとても数学が苦手です。

 

学校の点数は10点台。中1の途中から学校の授業がついていけなくなりほとんど内容が入っていない状態です。

 

この春休みに1年2年の計算問題を総復習しています。

とてもがんばっています。

 

中2の式の値の授業を行い初めは苦戦していたのですが、授業が進むにつれ正答率が上がってきました。

 

授業残り3分。あと1問解けるかなと思った時です。

「疲れた!」と顔をふせだしたのです。

 

ここからが講師の腕の見せ所です。

 

私「a=-3,b=2のとき 6ab×5a÷3ab2の値を求めよう。この問題最後やろっか」

 

生徒「えー!もう疲れた」

 

私「いいから、いいから。とりあえずほらペンもって」

 

生徒「えー」

 

私「うん。ほらとりあえずペン持ってみて」

(生徒がしぶしぶペンを持ちます)

 

私「ほらまずこの式をかこう。ほらノートのここに。はいろくえーびーかける…」

(私の声にあわせて書いていきます)

 

私「まずどうするんやった?割り算を掛け算になおすんやで」

 

生徒「疲れたー」と言ってペンを離そうとする。

 

私「見て見て見て、ほらここに割り算あるやろ。この割り算を掛け算にするから」

(生徒はまたペンを持ち出す)

 

私「んで、一気に分数の線ひこか。はい、ひいてみて。こっからここまで」

(生徒はしぶしぶ線を引く)

 

私「OK。んで、まず6abは分子?分母?」

 

生徒「…分子」

 

私「そうや。んなら線の上か下どっちにかく?」

 

生徒「上」

 

私「ナイス!じゃあ上に書こう。じゃあ次5bは?」

 

生徒「上」

 

私「そうそう!いけてるやん!じゃあ5bも上に書いて…。じゃあ3ab2は?」

 

生徒「…下かな」

 

私「そうや!できるようになってる!掛け算になおしたら逆数になるからな」

 

生徒「うん」

(この辺りから生徒から自発的にペンを走らせ出す)

(そして、自分から約分をしだす)

 

答えは10a/b。

 

私「できてるやん!授業始まる前にはできてなかったんやで!いい感じやな。でもまだこれが答えじゃないんやで」

 

生徒「わかってる」

ここから生徒の気持ちが乗ってきます。

 

続きは次回!

(そんなひっぱるものでもないんですが・・・長くなってしまったので。)

 

 

個別指導T's Labつかもと研究所

室長

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