今回もなぜ学ぶのかシリーズを書きたいと思います。
今回は国語。
国語の立場は今逆風に立たされています。
本は興味がないとか、メールやラインで済むからあまり字を書かないし…とか。
今はYouTubeから情報を得られるから本や新聞もいらないんじゃないかなど。
国語は一般的には語彙力や言葉の意味を学んでいくものだと思われています。
漢字を覚え、意味を覚え、慣用句や文法、横文字などを覚えていく。
もちろん、これは非常に大事です。
それ以上に国語は相手の考えや想い、言いたいことを的確に読み取る力と自分の考えを相手に的確に伝える力がつくと私は思っています。
よく国語が苦手な生徒が口にする言葉に、
「筆者が何考えてるかわかるわけない。」とか、「登場人物の気持ちなんか人によってとらえ方が違うやん!」
というのがあります。
いや、そういうことではないんです!
例えば、
「昨日たかしくんと遊んだ。」
と言われたとします。
この人は何が一番伝えたいのか。
実はこれだけではよくわかりません。
でも、「たかしくんと遊んだのはいつ?」と聞かれたあとなら…
こうなれば一番言いたいのは昨日ですよね。
たかしくんに会ったのが何十年ぶりとかであれば
たかしくんが一番強調されるはずです。
仕事が忙しすぎて遊んだのが久しぶりなのであれば
遊んだってことが一番伝えたいのではないでしょうか。
要は、文脈によって何を強調したいのかが変わるのです。
実はこれは普段人との会話やコミュニケーションでもよく経験することになります。
相手が何を伝えたいのか、どうしてほしいのかをくみ取って人と接していく。
社会に出るとそんな場面にこれでもかと出会います。
これが本来のコミュニケーション力です。
その力は国語で身につきます。
もう一つ、自分の想いや考えを正確に伝える力も国語で身につきます。
語彙力を増やすことでそれは可能になります。
語彙力が増えると自分の考えに最も近い言葉を選び表現できるようになると同時に、
類義語などを使い相手に合わせてわかりやすい言葉を選ぶことができるのです。
そんな大人かっこいいと思いませんか。
ぜひ国語を学びましょう!
個別指導T's Labつかもと研究所
室長